調査事例|高額債権回収・国際資産確認・企業間トラブルの実務
Trust Koreaでは、金額規模が大きく、複数の関係者や国をまたぐ案件を多く取り扱っています。ここでは固有名・具体金額・個別の調査手段を伏せつつ、可視化 → 合意 → 実行の順に進めた代表事例を要点のみ紹介します。提出先(相手方/弁護士/裁判所/金融機関・プラットフォーム)を意識し、要旨→本体→添付の体裁で運用した流れに絞って記載します。
事例1|企業間の未回収(長期化・高額)
共同事業の精算が滞り、相手方の実態と支払能力の判断が困難になっていた案件。
可視化:相手方の基本情報、周辺関係、資力を示す断片的材料を整理し、読み手に伝わる形で集約。
合意:短期は権利保全の準備を優先、並行して交渉の選択肢(即時一部履行/計画合意)を共有。
実行:弁護士連携で提出体裁を整備し、合意形成から履行スケジュールの確定へ接続。
事例2|個人間の高額送金(所在不明)
生活支援・投資名目の送金が継続後、相手と連絡が断絶した案件。
可視化:やり取りの要旨、取引の流れ、生活圏に関する手掛かりを整え、位置付けと関係性を明確化。
合意:書面での意思表示と返済計画の検討を基本線とし、訴訟移行は条件分岐として段階化。
実行:根拠資料を添えた交渉で初回返金に到達。以後の運用は日本語タイムラインで共有。
事例3|国際的な資金移動の未着・滞留
海外経由の資金移動で反映が遅延し、原因と責任の切り分けが必要だった案件。
可視化:当事者・経由主体・時系列を一枚に整理し、分岐点を特定。
合意:影響度の高い確認から優先実施し、重複する作業は省略。
実行:回答の待機期間中は代替ルートの案を整え、交渉上の選択肢を確保。
事例4|投資スキームに伴う高額被害の初動
勧誘を受けた資金が複数先に分散され、実態が見えにくくなっていた案件。
可視化:勧誘経緯、関係者の位置付け、資金の流れに関する記録を俯瞰化。
合意:刑事・民事の両にらみで、まずは証拠保全と利害関係の整理を優先。
実行:関係先の接点を見直し、法的移行に必要な添付群を整備。
追加事例|資産確認・保証・企業評価
事例5|資産の所在・接点の把握
高額な資金に関連する接点が複数存在し、全体像の把握から着手した案件。
可視化:関係者と時系列、資金の通り道に関する情報を整理して俯瞰。
合意:効果の高い確認から順に進め、不要な往復を省略。
実行:提出先の要件に合わせて体裁を整え、以後の判断材料として活用。
事例6|保証トラブル(所在の再確認)
履行が進まず、接触可能性の判断が必要だった案件。
可視化:日常の導線や連絡経路に関する情報を重ね合わせ、到達可能性を整理。
合意:任意交渉→合意文書化→必要に応じた次段階、という段階設計。
実行:読み手に合わせた書式で提示し、合意形成へ。
事例7|企業評価の補助(実体把握)
公表情報のみでは判断が難しい対象の、実体把握を補助した案件。
可視化:経営層の履歴や取引関係、重要な出来事の時系列を整理。
合意:意思決定に資するリスク所見の提示を優先。
実行:社内の読み手(法務・財務)に合わせた要旨と添付群で提出。
いずれの事例も開始点はBasic Check(初期確認)です。推測のための回り道を避け、提出先を意識した資料に整え、合意なき工程追加は行いません。必要に応じて専門家や海外のパートナーとの連携を検討し、実行段階での選択肢を増やします。

